当サイトについて
はじめまして。私はフリーでホームページやウェブシステムの開発を請け負ったりしている40代の男です。経済学者でもエコノミストでもありませんが、10年ぐらい前から日本について危機感を感じていました。その危機感が現実のものとなりつつあると最近常々感じています。
それを専門に研究している方々や、テレビで様々なコメントをしておられる方々には、日本の経済についてもっと深い理解やご意見があると承知しています。
今、本屋には「日本経済破綻」と「日本経済復活」という両極端な書籍が並べられ、この混沌とした「今」をまさに象徴しているのではないでしょうか。
私は今、現在の状況を自分なりに把握するため、私の実際のビジネスの中や、海外での仕事の中、これまで読んだ様々な書籍から自分なりに体系だてて考えてみる必要性を感じ、このブログを立ち上げました。
この不況はデフレが問題ではない
今の不況は、これまでのような景気の循環によるものとはまったく別の次元の原因から来ていると最近確信しています。それはこれまでいわれたデフレが原因でもありません。もちろん、様々な要因が複雑に絡み合い、原因を一つ、二つに限定することはできないと思いますが、現在の不況のもっとも大きな原因を見逃していては正しい判断がつかないでしょう。
グローバル化社会
グローバル化社会の影響は、大きくそして今後もっと影響を与えていくと思います。グローバル化は、物・人・情報・お金が、技術の発達により場所・時間的な制約を取り除き(軽減し)、国境を越え一つの大きな仕組みができることと考えています。
今まで日本国内で、完結していたすべてのことが、世界の国々をまたいで一つになることです。たとえば、車の販売までは様々な工程が存在しますが、今ではデザインはイタリアで、設計は日本で、生産は中国を始め様々な国々で、販売は全世界へとまさに一つの国で完結するものではありません。
これが意味することは、一つの仕事の価値(品質を含む)が同じであれば、もっとも価格の安い国から調達することになります。もはやそれがどこの国であろうが、時間的・物理的な制約がなければ関係ありません。
つまり日本は、「品質は高いが、コストが高すぎで、給料を含めてすべての価格が下落傾向にある」と理解することができます。
人口構成の変化
とはいえ、グローバル化がすべて原因とはいえません。技術がどれだけ上がろうが、物理的な制約や時間的な制約は完全になくならないからです。どれだけ安い価格で海外のスーバーで卵を販売していたとしても、近くで購入できないと成立しません。つまり、内需のある一定部分はグローバル化の影響を受けないということを意味しています。
そこで、問題になるのは「内需」のボリュームです。内需が拡大すれば、当然景気はよくなりますが、今の日本は内需が減り続けているのではないでしょうか。
そのもっとも大きな原因が「高齢化」と「少子化」にあると考えます。
高齢化の現状や問題点、少子化の現状や問題点の詳細については、別で説明しますが、一言で言うと、「社会の活気がなくなる」ということです。一人当たりの買い物も額も減りますし、買い物をする人も減っている状態です。
人口構成の変化は、物やサービスの「需要」だけに影響を及ぼすものではありません。われわれの税金・社会保障の負担の変化にも影響を及ぼします。負担の増加の根源は「高齢化」「少子化」がもたらす「生産年齢人口の減少」が最も関連性が高いかもしれません。
生産年齢人口とは、簡単にいえば働いている人の人口です。これらの人口減少は、一人当たりの税金や社会保障の負担をどんどん増やしていきます。
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公開日:
最終更新日:2015/08/20